うちの父親はとてもやさしい人だ。
そしてすごく不器用だ。
実家に帰るごとにいらん心配をしてくる。
「駅のホームに立つときは柱を背にしろ」
「お前は死ぬから原付の免許取るな」
「道でいつキチガイに刺されるかわかったもんじゃない」
「お前と一緒に住んでるやつは本当に大丈夫なのか」
こんな調子で、ついに最後には「もう家から出るな」とまで言われる。
基本ひきこもりだから外でうっかり死ぬ可能性はすごく低いのだけど…。
でも父親の言ってること、よくわかるんだよなあ。
そのうちキチガイが増えて話が通じなくなり、日本がだめになってしまうんじゃないかって思ってるんだろうなー、と。
自分はまあそうやってキチガイに「あ」っていう間もなく殺されてしまうのを心待ちにしている部分もあるのだけど、それは残された人にとってつらすぎると思うので、やっぱり家からでないようにするし(元から)電車は先頭に乗らないようにしてるし、ホームでも気を付けて立ってる。もっと細かく言えばシェアハウス的なところに遊びに行くときも自分の荷物から目を離さないようにしてたり、いろいろ。
でもそんなキチガイやパラノイアが増えてどうしようもなくなる前に自分がうまいこと死にたいよね。
私は父親が38の時のこどもなので父親もう80歳なんですが、まだまだ元気そうなので様子見ですけどね…。先に死ぬのはやっぱり申し訳なく。
さて今日も明日も生きますか。