さんざん書いた気もするが、生まれた時から不眠症らしい。
何かに上書きされているかもしれないが、最初の記憶は家族で寝ていた部屋を俯瞰で見ている光景だ。鏡台があって椅子があって窓があってドアがあって、父母の布団があるのが薄暗いけどわかる。そんな記憶。
寝ゲロは吐くわ、夜尿症は治らない上に何回もしてそのたびに起きるわで両親も大変だったと思う。
保育園の昼寝の時間も嫌いだった。ひとつおもちゃを持ち込んでいいことになっていたが貧乏だったせいか、私におもちゃへのこだわりがなかったからかわからないがドアが開くのとタイヤが回るギミックしかないパトカーを持たされていた。眠れないので嫌々それをいじりながら全員が眠るのを見ていた記憶、いつしかやっと眠れて起きると誰もいなくて迎えの遅い親がそこいいた。誰も昼寝をしてない部屋は広かった。
小学生になってからは姉が聞く深夜ラジオに付き合わされたり、その後もファミコンが出て熱中したり、ただ本が読みたかったり、絵が描きたかったり、深夜テレビの面白い時代になったりで遅くまで起きている子供だった。朝はぎりぎりまで寝ていた。
高校を中退してからパソコン通信にはまったりゲームセンターのバイトをしたりでやはり寝なかった。でもやはりテレホーダイが出てきてから(最初はまだなかった)2年近く平均睡眠時間が2時間以下だったのが自分の体を壊す最大の要因になったと思う。多分それのせいで今でも月の半分近くは7度以上、ひどいときは8度近くの熱が出る。(平熱は6度4分と至って普通)
産まれてこの方ASDだし不眠だしで自分の病気を呪ったことはない。微熱にはイラっとくるが多分こちらは神経とホルモンの問題が多くて呪っても治る術がないように思うから諦めている。
だから、眠れる世界を知ってる人が急に不眠になった話を聞くと泣きたくなってしまうのだ。眠れる世界は幸せだ。いろんなジャンキーが結局眠れることが一番良いと言ってたりする。自分もそう思うし、今は適切な病院で適切な薬を出してもらって以前より全然まともに眠れている。自分はその程度の不眠だ。
早く世界がGHB*1並みにすばらしい導入剤を作って適切に処方してもらうかGHBを特別に認可してもらいたい。自分はGHBは規制前に一回しか試したことがない。残念なことだ。