2016-12-10 解体 ポエム ぼくの解体ショーお腹に冷たいメスが入り待ってましたと暗黒があふれだす ぼくがかつて飲み込んだ 懐中時計注射器母の手からもぎ取ったガラスの指輪まち針数十本宝石のはまった飾りナイフニキシー管 オークションが始まりぼくの部分は安値で買い取られていく一番の高値はプリンスアルバートの入ったペニスぼくはニヤついた 意識が薄れ始める 最後の記憶がペニスかと笑うぼくはいまだぁれ?
2016-12-08 パレード ポエム ぼくはパレードにやってきた招待状は持っている ひとりブランコに乗る白塗りの少女 原色のランプを光らせるフロート車 花いっぱいのドレスを引きずるドラァグクイーン 手をつないでこちらを見つめるアルビノの双児 粗悪品のキャンディ舐めながらぼくは首吊りの木で首を縊る パレードの一番の見どころなのさ
2016-12-07 星の熱動 ポエム 体の膿を排出しようとするが 叶わず 熱は体力を奪い はいつくばる 夜は深く シリウス・カノープス・リギルケンタウルス 輝いてる 寝返り打ちながら 胸の鼓動確認し脈数えてた 眠れない夜 思いだけなるだけ遠く あの銀河まで 薬の作用で見る幻も 太陽フレアに溶けた 存在、意識、そして至福