シェラ・デ・コブレの幽霊

自分は躁鬱病ではなくADHD傾向のあるASDだそうだ。死ぬな、生きろ。

解体

ぼくの解体ショー
お腹に冷たいメスが入り
待ってましたと暗黒があふれだす

ぼくがかつて飲み込んだ

 

懐中時計
注射器
母の手からもぎ取ったガラスの指輪
まち針数十本
宝石のはまった飾りナイフ
ニキシー管

 

オークションが始まり
ぼくの部分は安値で買い取られていく
一番の高値は
プリンスアルバートの入ったペニス
ぼくはニヤついた

意識が薄れ始める


最後の記憶がペニスかと笑う
ぼくはいまだぁれ?

パレード

ぼくはパレードにやってきた
招待状は持っている

 

ひとりブランコに乗る白塗りの少女

原色のランプを光らせるフロート車

花いっぱいのドレスを引きずるドラァグクイーン

手をつないでこちらを見つめるアルビノの双児

 

粗悪品のキャンディ舐めながら
ぼくは首吊りの木で首を縊る

 

パレードの一番の見どころなのさ

木星のオーロラ

流星 ぼくは何を願えばいい?
"願いを教えて下さい"
祈ってる間に流星は消えた

たゆたうだけの浅い眠り
目を開くと左側には虹の歯車
こめかみの血管をおさえて
手をのばし見もせず薬を口に放り込む
癖で錠剤かみ砕き 苦みに顔をしかめる
遠近感を失い コップを倒し
床に水がこぼれる音で

ぼくは時間が動いていることに安堵する
 
唾液で飲み干した苦い薬
無数に飛び交うギザギザの有色の刃は消えない

これが木星のオーロラならいいのに

星の熱動

体の膿を排出しようとするが

叶わず


熱は体力を奪い

はいつくばる

 

夜は深く

シリウスカノープス・リギルケンタウルス

輝いてる

 

寝返り打ちながら

胸の鼓動確認し脈数えてた

眠れない夜

思いだけなるだけ遠く

あの銀河まで

薬の作用で見る幻も

太陽フレアに溶けた


存在、意識、そして至福